2012年8月21日火曜日

お湯のありがたさ

蒸し暑い日々が続いている。

こんな盛夏のさなか、電気温水器が壊れたことで、私は相当不自由な生活を強いられている。
未だ自宅では、新機種の入れ替え工事の日程が定まっていない。

機能停止した温水器君は、外装が取り払われ、部屋の片隅でグラスウールが剥き出しの状態で佇んでいる。すでに合掌状態だ。また、供給ラインは電気も水道も止めた状況であるので、つまりは蛇口をひねっても、泣いても叫んでも、お湯はおろか水分は一滴も出ない(ほかの蛇口からは水は出る)。

お盆前に水漏れが発生し、時節柄、お盆明けでないと交換器機の調達がままならない、との説明を業者から受けたときは、まあ時期も時期だし、と納得したし、内心では、お盆明けっていつよ?すぐだろ?と思っていた。

しかし、伯父の家に泊まりに行き、墓参りをしている16日、業者から、交換機の目処が立たず、8月いっぱいまでどうにも対応が難しい、との宣告を受けた。これは、実に重い宣告である。

いくら北のマチが涼しいとはいえ、夏は夏である。夏っていうのは、基本、暑いのだ。
それに、この時期、人一倍汗かきな私は、シャワーかバスタブかは別として朝晩2回風呂に入ってきた。なのに、お湯が出ないのである。

何の策も講じないならば、この2回のバスタイムが、毎度冷水になってしまう。
俺はデブだけど、身体は弱いのである。冷水なんか浴びたら、間違いなく数日で死んでしまう。それか、ジジイの冷水摩擦みたいなもんで、逆に相当屈強な身体になってしまう(そんなわけないわな)。

とにかく、これは困った。

仕事柄、毎日銭湯の営業時間に間に合うとは限らないし、近場の公営温泉だって同様だ。24時間営業のスパ施設に通うにも、距離的にすぐに行き来できる場所ではない。たまには、そういう場所に足を伸ばすのもいいだろうが、毎日は無理。とにかく、基本的には自前でお湯をなんとかする術を確保しないと、キビシイ。

出た結論は、シンプルだった。
家にある一番大きい鍋(中華鍋)と二番目に大きい鍋(フィスラー両手鍋)で、湯を沸かす、これを何度も繰り返し、バスタブに溜める。適温になったら、ザブンと入る。原始的だが、これが間違いのない方法であった。

実に、
一回の風呂に入るまで、鍋15杯分。時間にして1時間半。

人間は、一日の汗や汚れを洗い流すために、風呂に入るものだ。
そして、ほどよく温まり、心身の安寧を得る。

しかし、私はこれからしばらく、風呂に入るために、びっしりと汗をかくことになる。
それを1日2回、繰り返す。ミイラ取りがミイラになるような矛盾。そこに安寧はない。

昔に戻ったと思えば、なんのことはないのだが・・・

しかしねえ・・・

0 件のコメント:

コメントを投稿