2016年5月12日木曜日

太平洋スカイランド

このごろ、眠りが浅いせいか、
過去の記憶が、変テコにつながった短い夢をみる。
たとえば、昨日見た夢(憶えている限りでは2本立て)は、


会社に勤務しているはずの大人の俺が、
今も隠れてヤマシイ気持ちで大学に通いつづけ、
卒業していないのがバレぬかビクビクしている、といったもの。


これは、眠っていても途中で夢だと気づくのだが、
ビクビクした気持ちは、ずっとビクビクしっぱなしで、休息のために寝てるはずなのに、非常に身体にワルイ。


また、同じようなパターンで、
採用試験に落ちたのに平然と会社に出社してビクビク、というのもある。


傾向として、これらの夢を見るのは、総じて俺自身の体調が良くないときのようだ。


そして、昨日見た夢のもう1本は、
K市に住んでいたころの友人と、O市に住んでいたころの友人が、その頃の姿のままで今の俺のところにやってきて、K市に住んでいた頃に通っていたスイミング教室に行く、というもの。登場人物も時制もねじれていて、明らかにおかしいんだけど、夢の中では真剣なんだよな。


今日は、そのスイミング教室を懐古するハナシを書いてみる。


K市に住んでいた頃(小3の夏休みまで)、
俺はバスの停留所でいうと、家から7つくらい先にあったスイミングプールの教室に通っていた。そういえば、このブログに出てきたパン屋のT君も一緒に通っていた。コーチは、フルヤさんという方だったはずだ。目がぐりっとして、ちょっと外人っぽくて小太りで、ビート板で水をバンバン叩く緑色の水着のおっかない人だった。とにかく威圧的な感じで、ホントにおっかない人だったから、子供ごころに常時ペコペコしてた気がする。


で、あのとき通ってたプール、いまはどうなっているのか?
カタカタと調べた結果、意外とアッサリ判明した。

そのプールは、昭和45年に釧路市にオープンした太平洋スカイランドというレジャー施説の中にあった温水プールだった。さっきまでのK市という伏字の意味は、すでにもうないけど、とりあえず置いといて、先に進めますね。


太平洋スカイランド・・・そう、当ブログでぶっちぎりの閲覧数を誇る故ミスターデーブマン氏を追悼した回にも、ちょっと出てきた、あの施設である。http://smilebabyohbaby.blogspot.jp/2013/01/blog-post_28.html

ネット情報によれば、
太平洋スカイランドは、昭和40年代に当時地元の一大勢力だったT炭磺の福利厚生施設として建設されたようだ。無論、フクリコーセーなんていう小難しいことを当時の俺が知る由はない。俺にとってのスカイランドは、単純に小高い山の上にある、何でも揃っている円筒状の憧れの施設、っていう感じだった。俺は、そこへ数年のあいだ、週に何度かのスイミング教室と、週末には父親のクルマで遊びに行ったのだ。のちに聞くと、親父は当時30代半ばで、糖尿の気があり、必死のプール運動で、病気に抗っていたらしい。


そして、俺の記憶にあるスカイランドは、
らせん状の円筒の建物(本館?)にレストラン、謎の色つき噴水と、石炭のデカイやつ、いびつにデカク見える姿見鏡、通路でつながったプール、大浴場、のちに増設されたゲームコーナー、といった感じで、けっこうなジイサンたちが風呂に浸かっていたのも憶えている。活気があった。


プールに通うために、シーズン券といわれる定期券みたいなパスを買い、奥まった左手の受付窓口のババアにそいつをチャッとみせて、消毒の塩素の匂いと水気を含んだウッドデッキが気持ち悪い脱衣場に向かう。今となっては定かではないが、山に建っていた地勢のせいか、プールへ行くにはずいぶん下っていく階段があったような気もする。厚手のドアを開けると、左手には楕円状の滑り台がついた子供用の浅いプールが、そして右奥には6コースくらいある25Mのプールがあった。その向こうに怪しいオレンジ色のガラス板でおおわれた休憩救護室があった。こう書いてみると意外と憶えているもんだな。


また、これらの施設からは少し離れた、奥まったところに、ボーリング場があって、本館に向かう小高い山の中腹には、ホテルなんかも建っていた。幼少のみぎり、俺はそこのホテルに泊まり、オダってキッチリと大量のオネショをして、布団をダメにしてしまったことがあった。あのとき、両親はどんな後始末をしたのだろう?都合よく、そこは憶えていない。不思議と怒られた覚えもない。もしかして、バックレたのか?両親よ!


で、ネットでずいぶんと画像を検索してみたが、当時の様子を思い起こすものは、残念ながら少量しか発見できなかった。

現在、スカイランド自体はとっくに営業しておらず、取り残された一連の廃墟も数年前にキレイに解体されたらしい。いえた立場じゃないが、なんだかとても残念だ。栄枯盛衰。スカイランドを懐古する同好の士よ、往時の盛況ぶりを偲ぶ画像群はないものか?

まあたぶん、こんな思い出を共有している人も希少だろうし、そもそも、そういった人にしても、懐古するニーズがないのか。

ただ、俺は見てみたいけどねぇ。夢に出るくらいなんだから。

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