2012年7月20日金曜日

日常からの逃走は必要だ さんざ落語会

昨夜、久しぶりに落語会に行ってきた。柳家三三(やなぎや・さんざ)独演会である。

知らない人にとっては、ルビを振らないと名前すら読めないと思うが、知っている人にすると「さんざ」を通り越して「ミミちゃん」なんて呼んじゃうほどの人気の噺家である。今後の伸びシロは大のはずだ。

昨年、昇太師匠と花緑師匠との三人会(ホール落語ではよくある形態です)で師匠の明烏(あけがらす)を初めて聴いて(観て?)、ちょっとコミカルであって淀みない口調にとても好感をもった。以来、師匠はけっこうな頻度で北のマチには来ていたのだが、なかなかこちらの都合がつかなく、このたびようやく念願の再会となった。いやがおうにも期待が高まる。

で、観ました。

いやあ、スパッと歯切れのいい、実にアッという間の2時間だった。久しぶりに笑った気がした。
芸がどうのこうのは、私にはわからない。ただただ、リズムや口調が心地よく、品が感じられ、引きこまれた。

ちょっとピンボケ。けど、いい時間を過ごさせてもらった。
落語に限らず、生で観るライブのよいところは、つかのま日常を忘れることができることかもしれない。(この行きつくところが、談志家元がいっておられたイリュージョン落語、っていうことなんだろうか?正直よくわからん)

実は、日常を忘れたい思いが強かった。以前に書いた私事な懸案は、解決どころかズブズブの状況にはまり込んでいるし、まさにこの独演会に向かっていたときに、痛恨の速度違反で3点とられた(ゴールド免許取得の野望がまたもや消えた。ずいぶん高いチケット代になった)。書き出せばまだまだあるが、乱高下するバイオリズムが続く中、日常を忘れ、リフレッシュさせてくれた効用は大だと思う。

人生はこうやって続いていくのだろうか?
それにしても、1万オーバーの反則金は、痛いぜ。

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