2012年7月12日木曜日

私的な上京物語4

先頭車両から。お祭りだった
茅ヶ崎に別れを告げて、藤沢江ノ電に乗って鎌倉に向かう。ハジからハジまで乗っても290円。安くてなによりだ。天候もいつしか回復し、太陽が照りつける快晴となっている。まったく、太陽は罪な奴なのだ。

せっかくだからと、先頭車両に乗り込む。

桑田氏の造語であるエボシラインを横目に、小さい電車はガタガタと走っていく。江ノ島、七里ヶ浜、稲村ヶ崎、由比ヶ浜と馴染みのある駅名が次々にあらわれる。昼食にビールを一杯ひっかけたので、電車のほどよい揺れと相まって、極楽寺あたりでこちらも極楽モードに突入。

天丼オールスターズ

 なんていい日なんだ!




やがて終点、鎌倉に到着。横浜に向かう。
ベタな巡礼旅のシメは、やはり横浜関内の天ぷら。原由子氏のご実家「天吉」で一丁上がりだ。ほどよくタレがカラんだ、サクサクの天丼とシジミのお味噌汁。おしんこも美味だった。もちろんビールも一杯。大人っていいもんだ。

会計をしようとレジに向かうが、レジ横に何気に置いてある「酒と涙と男と天ぷら」なる多少ふざけたタイトルの本が気になる。レジのおじさんに尋ねると、売っていますとのこと。じゃあ買います、ってことになり、よくよく話を伺うと、レジのおじさん(失礼!)こそが、この本の著者であり、由子氏のお兄様であった。

お兄様は「ユーコにこの本のあとがきを書いてもらったんです」といいながら、朗らかに本にサインをしてくださり、2ショット写真にも気さくに応じていただいた。混雑した時間帯でなかったのが幸いだった。サザンの宣伝効果なんかなくても、余裕で一本立ちできる味と風格に満ちていた。堪能しました。ごちそうさまでした。


深い時間を迎え、さらにY氏と関内エリアを徘徊する。
予約した宿に戻ったのは、翌日だった。

満喫の旅は成就した。

このブログを目にする機会がないのは分かっているが、親切に対応いただいたハラボーのお兄様には、この場を借りてお礼申し上げる。(前回と同じシメ)





0 件のコメント:

コメントを投稿