2013年1月31日木曜日

やれやれ検査終了

以前、どこかの場面で書いたが、
1月には結構ハードなメディカルチェック(格好いい表現だな。スポーツ選手みたいだ)を受けることになっており、先日、肚をくくって病院に行ってきた。前回来たときは他科の診察を受けるためだった(このあたりの事情は複雑なので割愛する)。周囲のトリッキーな言動に惑わされ、空腹でメロメロになったんだったナ。

これも何回か書いてきたが、いまから5年前、私は病名を告げただけで結構な勢いでドンビキされる病気にかかり、バッサリと切られたり、わからん薬を浴びせられたり、なんだか線を照射されたり、メシが食えなくなったり、猛烈な便秘になったり、無毛になったりと、真冬から真夏になるまでの半年間、死の気配に怯えながら入院加療するという貴重な経験をした。

結果、主治医から「ま、たぶん大丈夫でしょ?」と半信半疑のお墨付きをもらい、社会復帰を許されたが、再発が怖いので言われるままに最低3ヶ月に1度の割合で定期検査を受診してきた。で、今回の検査は、いつもより詳しく身体を診る、ということだったので、朝早く向かったのである。

着くなりいきなり血を抜かれ、検査液を入れられ、ズブリズブリ、次々と針攻撃を受けヘトヘトになる。次はなんだ?CTか?ってな具合で、ベルトコンベアに乗ったような状態で、ひとつずつこなしていく。

かかりつけの病院は、とても大きな病院で、受診科が細かく分かれている。なので、それぞれの科の診察室の前には、同じような病気を患っている人ばかり集合することになる。ある意味、当方は既にそっち系の病気における優良なベテラン患者。否応なく待ち合いの段階で鷹揚な雰囲気を醸し出すことになる(ただ、場馴れしているだけだが)。

ベテランなので、不安をつぶやく新米患者には「大丈夫だ、安心しろ」と激励する気持ちになるし(口には出さない)、外来受付だが、まれに病衣をまとった入院患者が診察室にやってくると「もうすぐ退院できるぞ、あきらめるな」と応援する気持ちにもなる(もちろん口外はしない)。随分エラそうなもんだが、ちょっと待てよ、と思う。もしかしたら、発病当時の私の不安を、今の私のような思いでみていてくれた先輩がいたのではないか、と考えた。もしかして、こういった連鎖は、ずっと続いてきたものなんじゃないか?だとすれば、今の私の立場、何かをしてあげられるわけではないが、人として結構大事だな。大勢に影響はないけど。

おかげさまで今回の検査も、幸いな結果となった。
静かな日常に感謝だ。


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