2013年1月26日土曜日

退職金が減る?

何が悪いのかわからないが、相変わらず画像がうまく貼れない。
解決できなければ、ま、それなりにやるしかない。

さて、めずらしく社会問題を斬る。
今年度一杯で定年退職となる学校の先生たちが、苦渋の決断を迫られているようだ。報道によると、都道府県の多くでは、先生が三月まで立派に勤め上げて定年退職するのと、一月末日で早期退職するのとで、退職金支給額が約150万円ほど変わることになるらしい。条例だなんだの小難しい理屈はよくわからぬが、実際に目の前におこる現象として、1月で辞めたほうが3月で辞めるより150万円多く退職金がもらえる、ということなのだそうだ(話題先行で教員ばかりが報道されているが、同類の事案が地方公務員全般で徐々に出てきてる模様)。

この背景により、1月で辞めようとする先生方に対し、多くの人々が、鬼の首をとったかのような、しかしまあ人間の情緒からすれば、当たり前だわな、という感想を表明している。教師は聖職、っていう社会的刷り込みがあるから、この指摘や批判は、表面上なんとなく我々一般大衆には合点がいく。先生は銭カネのことなんか放り投げて教育に全てを捧げる、そうあってほしい、と願う潜在的な思い、これは確かにある。随分勝手な思いであるけど。

ちなみにちょっと探してみると、権限も責任もおありであるはずのメジャーな方々はこんなコメントを出している。

下村文部科学相
「決して許されざること。クラス担任ら責任ある立場の先生方は、最後まで誇りを持って仕事を全うしてほしい」←制度の欠陥はお前の所管下で起きてるのによく言うわ。国公準拠ってこういうときに強く言えよ。

埼玉県上田知事
「担任を持っている教員が、あと2か月残っているところで辞めるのは無責任」←条例制定権はお前にあるじゃないか。背に腹は変えられない事情を忖度せずに制度の欠陥に目をつぶるほうが無責任だろ。

神奈川県黒岩知事
「そういう教師が出てきていること自体が残念でならない」←上に同じ。じゃあお前が補填してやれよ。

ヤンキー先生(義家弘介参議)
「いかなる理由を述べようとも、地方行政の決定が悪いと条例を責めようとも、子供達の今を取り残した、大人の都合で彼らへの教育を年度も押し迫った時期に放棄した、という事実は消えない」
←じゃあ、君が現役ならどうしたんだ?

片山さつき参議
「生徒を放り出したと言われ、 周りから、あるいはマスコミからも批判されうるであろうことは、普通の常識があればわかるでしょうに」←お前が言うな。

原口一博衆議
「駆け込み退職を責めることだけが大事なことでしょうか? この就職難の時に職を諦めることを選択した事情、そして職場に広がる『絶望』にも思いを致すことが大事ではないかと思います」 ←なに言ってるかわかりません。

ま、こんな感じ。一件ずつコメント書いてみました。
ツッコミどころはたくさんあるが、皆さんはどう思いますかね?

まあ、それぞれのお立場での立派なコメントでしょうが「お前が言うなー」感が募るのは否めません。そもそも、こんな中途半端な時期に制度変更をすれば、こういう事態も想像できたはず。特に埼玉県知事様にお伺いしたい。県条例の公布は誰がするのですか?県知事の専権事項でしょ?つまり、このルールを決定したのは知事のはずですが・・・。

それとこんなルール、地方が独自に作れるはずもなく、裏で国が手引きしているは明白。それでも大臣や国会議員の皆さんは他人事なんだな。国会議員の君らのクソモラルで、辞める教師にモラルを問えるのかねぇ。言いたいことは一杯あるな。

ただ、よくわからないんだが、該当者全員が1月に辞めるわけではないんですよね。職務をまっとうし定年を迎えられる方々もたくさんおられるはず。私がその該当者だったらと想像すると、やっぱり生活があるし、相当悩む。いま結論なんて出ない。ある意味、残るも辞めるも正当な権利であるはずなのに、直面されている皆様、ホントお気の毒です。

これは、国と都道府県が悪いって。

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