2013年2月25日月曜日

どこ行った鼻パット

四日前の朝の出来事である。
シャワーを浴び、浴室から出て、メガネをかけたら、視界に微妙な違和感がある。
視野がボヤけているような気はするけど、そのために動作を止めることもない、ほっといても構わない、という程度の違和感。原因不明で繊細な、ちょっとだけ気になる違和感。

そんな状態で仕事に行く準備をしていたら、違和感の原因に気が付いた。

メガネの鼻パット(右側)が失せていたのである。角度によって、まるでフレームが刺さったかのように鼻が痛いのである。

視野がボヤけていたのは、眼球とレンズのバランスが鼻パット一枚分、正確に歪んでいたからなのだろう。人体とは大したもんだ。特に私は、近視レンズの度がキツイ。ちょっとしたバランスの狂いは、ボディブローを受け続けた六ラウンド目のボクサーのように、ジワジワ確実に効いてくる。

それにしても、昨年の秋に新調したメガネである。このとき初めて、レンズに乱視も入れたのである。ここ数日、特に荒っぽいことをしたわけでも、自分で踏んづけたことも、他人に踏んづけられたこともない、昨日までは確かについていた(はずの)鼻パット。狭い部屋の中で、いったいどこに行ったのか?しかも右だけロストって・・・

とにかく鼻が痛いので、このままかけ続ける訳にはいかず、急いで以前に使っていたメガネを探す。しまってある四個ほどのメガネケースを開けてみるが、なぜか先々代(2代前)のメガネしか見当たらない。時間もないので、仕方なくそれにお出ましねがい、出掛けることにする。

ところが、感覚の違和感というか、これが妙なもので、歩いていると身長が段々と縮んでくるような錯覚に襲われる。自分が縮んだのか、大地が迫ってきたのか、まあどっちでもないことはわかっているんだけれど、歩きにくいことこの上ない。パソコン打つのも、書類読むのも、焦点がおかしい。所詮、人間なんて、もろいもんだ。

それから2日間、先々代が頑張ってくれて、かつての相棒としてリズムを取り戻し急場を凌いでくれたが、昨日メガネ屋さんに行って、無料で鼻パット交換をしてもらった。しかし、なんだか眼のほうが、どこを基調として焦点を合わせればいいものか悩んでいるようにも思う。いまも視力の塩梅が定まらない。

秋に買ったメガネ屋さんをあげつらうのは、こんな小さなブログでも営業妨害になりかねないから、小心者の私は店名を伏せる(基本的に私は一期一会のメガネ屋遍歴である)が、無料で鼻パットを交換してくれ、レンズ清掃までしてくれた富士メガネ狸小路本店さん、ありがとうございました。大変助かりました。

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