前回に書き記したとおり、ビーチボーイズのライブ当日の朝、母方の祖母が亡くなった。
時間は空いたが、
これは個人的に書き留めておかなければならないだろう。
ビーチボーイズライブ翌日の早朝、
三時間ほど高速に乗り、祖母のもとに向かった。
亡骸に面会し、映画「おくりびと」のような光景を目の当たりにした。
100歳を超える祖母は、数年前から伏せった状態で、いつお迎えがきても不思議ではなかったのだが、最期は苦しまず眠るように逝ったのだという。
三時間ほど高速に乗り、祖母のもとに向かった。
亡骸に面会し、映画「おくりびと」のような光景を目の当たりにした。
100歳を超える祖母は、数年前から伏せった状態で、いつお迎えがきても不思議ではなかったのだが、最期は苦しまず眠るように逝ったのだという。
思い出すのは、優しい眼差し。本当にいつも私に優しかった。
俺が言う話ではないが、無償の愛とは、きっとこういうものだと思う。
通夜の席、参列者にお帰りいただいたあと、
飽きずに祖母の顔を見ていたら、知らないうちに伯父がそばに来ていて、思い出をポツポツ話してくれた。普通であれば、いい情景なのだろうが、このオジサンは耳が遠くて、話す声もやたらデカく、ポツポツ話した割には、内容は周囲にダダ漏れだった。誠にいい話だったのだが「声デカイって!」という印象ばかりなのは、いまもって残念である。こういうオジサンって、どこの家系でも、必ずいるもんなんだろ?
また、その場では、
もう30年以上ぶりになるであろう、従兄弟たち数名とも再会した。
遠方に住んでいると、従兄弟なんていうものは、
飽きずに祖母の顔を見ていたら、知らないうちに伯父がそばに来ていて、思い出をポツポツ話してくれた。普通であれば、いい情景なのだろうが、このオジサンは耳が遠くて、話す声もやたらデカく、ポツポツ話した割には、内容は周囲にダダ漏れだった。誠にいい話だったのだが「声デカイって!」という印象ばかりなのは、いまもって残念である。こういうオジサンって、どこの家系でも、必ずいるもんなんだろ?
また、その場では、
もう30年以上ぶりになるであろう、従兄弟たち数名とも再会した。
遠方に住んでいると、従兄弟なんていうものは、
もともと親に連れられて盆暮れに顔を合わすくらいしか親交がないものだし、
それが30年以上も逢っていないとなると、今さら特段の思い出話があるわけもないのだから、間が持たず、やたらと酒をガブガブ飲んでしまった。
それが嫌なわけではなく、むしろ連帯感がハンパなかった。
これが親族というものなのだろう。
「今宵は祖母が引き合わせてくれたんだよな」
なんてありがちなこと言って、ガブガブ飲む。
ウンウンうなずきあって、注ぎあう。
うまいこと言って、また飲む。で、また注ぐ。
こっちも向こうも、イイトシした社会人である。互いに敵意なく、間を埋める最善手は、ガブ飲みエンドレス方式だ、と暗黙のうちに理解した。腰を据えて飲むしかない。
そのうち興に乗ってきて、
実子チーム4名(私のオジオバたちですな)、孫チーム7名(私らです)の2卓にわかれ、
連れ合いやひ孫たちは適宜どっちか吸収され、普通の飲み会に発展。
「こんなに和気藹々やってるとバアサンも喜んでるだろ」
などと更にありがちなことを言って、酒が加速する。
従兄弟には悪い奴もいて(主に私なんですが)、
「なーにが和気藹々だ!」と、
一族で絶対にタブー視されている20年来絶縁状態の伯父一家(むろんこの日も来ていない)の話を別卓に聞こえるように振りはじめる。酒が入っているから、勢いがついて、あることないこと言うわ言うわ。仮想敵がいるとハナシが盛り上がるのは、世の常だ。反省してはいるが、いたしかたないとも思う。そして酔ってはいたが、オジオバの宴卓が俺らの挑発的発言に乗ってこなかったのは、さすが立派だとも思う。
酒が強い母が、二日酔いしたほどだ。
みんな相当に飲んだのだろう。
翌日、つつがなく葬儀は終わり、私たち血族は、またそれぞれの日常に帰っていく。
ちなみに、
きっと祖母が当ててくれるに違いない、とスケベ心いっぱいに全力で買った馬券(1、2枠がらみ→白黒馬券)は、見事に外れた。最後に、人生そんなに甘くないと教えてくれたんだろう。
ばあちゃん、いままでありがとうございました。
これから、まともな大人になります。
それが嫌なわけではなく、むしろ連帯感がハンパなかった。
これが親族というものなのだろう。
「今宵は祖母が引き合わせてくれたんだよな」
なんてありがちなこと言って、ガブガブ飲む。
ウンウンうなずきあって、注ぎあう。
うまいこと言って、また飲む。で、また注ぐ。
こっちも向こうも、イイトシした社会人である。互いに敵意なく、間を埋める最善手は、ガブ飲みエンドレス方式だ、と暗黙のうちに理解した。腰を据えて飲むしかない。
そのうち興に乗ってきて、
実子チーム4名(私のオジオバたちですな)、孫チーム7名(私らです)の2卓にわかれ、
連れ合いやひ孫たちは適宜どっちか吸収され、普通の飲み会に発展。
「こんなに和気藹々やってるとバアサンも喜んでるだろ」
などと更にありがちなことを言って、酒が加速する。
従兄弟には悪い奴もいて(主に私なんですが)、
「なーにが和気藹々だ!」と、
一族で絶対にタブー視されている20年来絶縁状態の伯父一家(むろんこの日も来ていない)の話を別卓に聞こえるように振りはじめる。酒が入っているから、勢いがついて、あることないこと言うわ言うわ。仮想敵がいるとハナシが盛り上がるのは、世の常だ。反省してはいるが、いたしかたないとも思う。そして酔ってはいたが、オジオバの宴卓が俺らの挑発的発言に乗ってこなかったのは、さすが立派だとも思う。
酒が強い母が、二日酔いしたほどだ。
みんな相当に飲んだのだろう。
翌日、つつがなく葬儀は終わり、私たち血族は、またそれぞれの日常に帰っていく。
ちなみに、
きっと祖母が当ててくれるに違いない、とスケベ心いっぱいに全力で買った馬券(1、2枠がらみ→白黒馬券)は、見事に外れた。最後に、人生そんなに甘くないと教えてくれたんだろう。
ばあちゃん、いままでありがとうございました。
これから、まともな大人になります。
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