2014年3月14日金曜日

猪木議員 元気ですか御法度

こんな見方は不謹慎であろうが、
プロレス好きにはたまらない出来事が3月12日、参議院予算委員会の場であった。

主役は、アントニオ猪木氏(維新)。
話題になっているので、すでに承知している方も多いだろう。
遅ればせながら、私も参議院HPなどの動画を見たところだ。その様子を私なりの見方で書いてみる。

質問席の猪木氏は、
往年の闘魂タオル(説明はしない。わかる人だけでよい)を思わせる、赤いネクタイ姿。
かたや答弁側には、安倍首相、麻生副総理など政府首脳が並んでいる。

そこへ猪木議員、質問の冒頭、
やや前かがみになりながら、マイクに向かい絶叫調で

元気ですかっっ!! 
と不意打ちの一閃を放つ。

続いて
元気があれば何でもできる。元気があれば質問もできるということで・・・・」
という、ファンお馴染みのカマシフレーズを炸裂させる。晩年のリングで不意に見せたチョークスリーパー(猪木氏が使うと魔性のスリーパーなどど呼ばれた。明らかな反則技である)のような早業であった。

ん?なに?どうした?
という表情の安倍首相と麻生副総理。

質問内容は、
北朝鮮外交問題など極めて真面目なものであったが、
国会大丈夫か?という出オチを見舞った猪木氏。

さすが、倍賞美津子氏(元夫人)を寝取ろうとしたショーケン氏の邸宅に、バキュームカーを差し向けただけの男である(そのバキュームカーの運転手は藤波辰巳だったという噂だ。汚物を撒き散らす直前で中止したらしい)。もう、誰が相手であろうと関係ないのだ。

さらにこの先が、秀逸な展開になっていく。
猪木氏の質問に答えようと立ち上がる安倍首相を制して、予算委員会委員長の山崎力氏が、

アントニオ猪木委員に申し上げます。最初の発声は元気が出るだけでなくて、心臓に悪い方もいらっしゃると思いますので、今後お控え願いたい」
と注意を発したのだ。

確認しておくが、
この場は、日本国憲法に定められた国権の最高機関であり、唯一の立法機関である国会である。

そんな厳粛な場で山崎委員長は、
「アントニオ猪木」という、場合によっちゃ悪ふざけと思われるリングネーム(選挙に当選した際の正式な通称名であるらしい)で呼びかけ、
続けて、前代未聞の「元気ですかっっ!御法度」を出した。ニヤリとしないほうが、どうかしているよな?

それに加え、安倍総理は猪木氏への回答で
どもの頃、猪木委員とハルクホーガンの対戦に胸を熱くした」
と若干盛り気味のリップサービスでプロレス愛、プロレスラブを表明した。

総理は猪木に、
副総理はゴルゴ13に御執心の国、日本。
いいじゃないか、この余裕!

なお、ちょっとだけ検証すると、
猪木-ホーガン戦は1983年頃が最盛期(猪木舌出しKO事件)である。
安倍総理は1954年生まれなので、83年当時は29歳。
「こどもの頃に胸を熱くした」の「こども」とは、安倍さんの場合、アラサー世代を指すようだ。
これまた、いいじゃないか総理!

ちなみに翌13日の外交防衛委員会で猪木氏は、
やや控えめではあるが再度「元気ですか!」とやったという。
(昨日注意を受けた委員会とは違う委員会での発言だから、禁を破ったわけではないらしい)。

いつまでも、
燃えろ!闘魂!

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