2012年9月14日金曜日

砂に蒸されて考えた(九州旅3)



こんなロケーション。プラセボ効果も抜群だ

深夜、極めて遺憾な憤怒ラーメンを食した翌日、我々はレンタカーを借りて、鹿児島の南方面(地図でいう左下?)へ向かった。

道中、道の駅2箇所に寄り確実に土産を増やし、ダラダラした一本道を、どうでしょう気分(わかるよね?)で走っていく。しかも天気予報が外れて、見事な快晴である。

雑駁な言い方だが、左は海しかなく、右は山しかない。そのタイトな隙間を黄色い菜の花電車(JR九州ご自慢の電車らしい)と並走して駆けていく。砂蒸し風呂の名所、指宿をスルーして山川という隠れ家スポットまでどれくらい走ったか。ベタベタ貼ってあるライバル同士であろう政治家のポスターの顔つきが、互いに過剰に凛々しくて気持ち悪かったが、快晴と爽快な空気が忘れさせてくれる。


開聞岳(かいもんだけ)雄大だナ
急坂を下り、山川の砂蒸し風呂は、先客が6人ほど。まずは自然の景色にヤラレル。すばらしいロケーション。受付をくぐって4人並べて砂に埋められる。ジワジワと暖かさが効いてきて、じっとり汗ばむ。
本職?の砂かけおばさん(砂かけババアとはあえて言わない)は、バイトの砂かけ兄貴(AからC)たちと、バイトAの購入したテレビの値段が高いだの安いだの、バイトBは車に金をかけすぎだの、方言で話し込んでいる。

好ましくはないが、とりたてて不快ではない。こちらは身動き取れない状態で仰向けに寝ている。ウルセーばばあ!なんていっても、今の状況なら、絶対に負けるのだ。だまって聞き流そう、そうして毒素を出して健康になろう。

こうやって、20分以上の時間が過ぎる。じっとりとした汗が、ダクダクの汗に変わり、ゴーゴーとたれてくる。限界手前に砂から脱出し、一息つく。汗まみれの砂を払い、浴場へ。着替えてみると、昨夜来の胃のムカムカは消え、腰(もともと慢性腰痛のきらいがある)が軽くなっていた。もう、いいことだらけ。一生、埋まっていたいほどだ。

昨日腹を壊したY3も、体調を回復したらしい。

チャージされて、気分よく日常生活に還ろう。
気が向けば次回その4へ。

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