2013年10月29日火曜日

やめる人とやめさせられる人

私がたまたま「タモリ論」なんて本を読みはじめたら、「笑っていいとも」が来年三月で終了することが明らかになった。番組内でタモリ氏自らがサラッと公表したらしい。私がタモリ論を読みはじめたらいいとも終了、なんたるシンクロだろう。←言うほど大したことではない。

いいともが始まった頃、私は小学校の低学年で、B&Bが司会だった「笑ってる場合ですよ」がバタバタと終了し、後番組でいいともがスタートしたことを覚えている。

そのとき少年(私のことです)は、頭がペッタリしたグラサンの怪しいオジサンが仕切る妙な番組に、激しく戸惑ったのも覚えている。子供にはキビシイ面妖だったのか?あれから32年、タモリ氏は飄々としたまま、変わらずにいる。そして去っていく。

かたや、
息子が法に触れる何事かをやらかして、みのもんた氏が報道番組のキャスターを降板する(朝ズバッ!って報道番組だったの?と感じてるのは、とりあえずおいとく)。凄まじいフラッシュが焚かれるなかで、みの氏は晒され放題の会見を行った。映像は正直である。息子が起こした一連の事件は自分にも責任がある、なので番組を降りる、という要旨の会見だったが、そうはいっても無理筋なロジックを世間の波におされて言わされている、納得はしていない、でも納得していると見せないとイカン、というみの氏の本音が垣間見えた(気がする)。

業界では、タモリ氏はイグアナ芸、みの氏は珍プレー好プレーのナレーターの単なる一発屋ではなく、年月を経て相当な大御所にキャリアアップした。

なのに同じ辞めるにしても、かたや辞める、かたや辞めさせられる、というように私には見えている。どっちがどう見えているかは、言うまでもないだろう。無論、タモリ氏にも、みの氏にも、逢ったことも話したこともない。きっと二人とも大層魅力的な人なのだろう。大衆は勝手なものだ。

なんであれ、いいともが終わる。
32年も続いてきた番組が終わる。

昨今言われはじめた「あまロス」なんて比ではない「タモロス」が起こるのか。
後の番組は大変だろうな。

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