2015年8月31日月曜日

さよなら夏の日

8月最終日。
今日ほど山下達郎御大の「さよなら夏の日」が似合う日はない。
これに関しては、何を言われても、そう、たとえ達郎御大直接の異論であっても、認めない。

それにしても、
ムシムシプラス熱波が続いた今年の夏には、ここはジャングルじゃねーぞ!と、行ったことがないのに怒気を含んで思ったりしたが、湿度も気温もようやく落ち着いてくれた。一抹の寂しさを感じつつ、過ごしやすい日々が戻ってきた。バテ気味の身体にはホントありがたい。クールビズ仕様が解かれるのも間もなく。さよなら夏の日。秋はすぐにやってくる。

そんな8月最後の日曜日、札幌競馬場に赴いた。
ウマ仲間総勢8名。今年初の現地観戦だ。
本日は、世界の名騎手たちが集まるイベント「ワールドオールスタージョッキーズ」が開催される。俺は前日のビール地獄(前回ブログ参照)のため、若干二日酔い。競馬の神様に悟られぬよう平静を装う。

指定席目当てで7時30分に現地に到着すると、すでにものすごい人波が出来ている。良席は、すでに完売状態のようだ(有料指定席は900席弱あって、実際の販売は開門される9時からだそうだ)。最後尾に並び、キャンセル待ちの状態でギリギリ末席をキープできた。つまり我々の前には850人以上が並んでいたということか。そうさ、嗤うがいい。ワシらは全員、馬を見に来た馬鹿軍団なのだ。

そのうち、指定席以外の一般客も続々と集まり始めた。
野鳥の会じゃないので、正確な人数はわからないが、開門前に集まった人の数は、前段の推計からしてその5倍以上、ざっと5千人以上はいただろう。警備員に怒鳴ってるジジイもいる。大声で、こんな暑いのに並ばせるのか!倒れるぞ!早く入れろ!だとさ。もうさ、こんなモラルも根性もないジジイは早く帰ってくださいね。それと、あんたは倒れないって。元気だもの。どうせ、この手合いは早く開門したらしたで、文句言うんだろうな。将来こうならないように気をつけよう。

で、ご明察のとおり、最終レースまでやりきって財布はスッカラカンになりました。
しかし、久しぶりにスゴイ騎手に出くわしましたわ。噂には聞いていたが、香港所属のブラジル人モレイラ騎手。この日10戦4勝2着3回(連対率70%)で、他のスター騎手たちを圧倒。地元ではマジックマンと呼ばれているそうだが、その名に恥じない変幻自在ぶり。もしかして、この日、この活躍を目撃したのは、後世に語れる事件になるのかもしれない。またの来日を期待しよう。

さよなら夏の日
さよならモレイラ

僕らは大人になっていくよ。


2015年8月29日土曜日

夏まつり

今日は俺の属する町内会の夏まつり。

引越ししてきて約1年。
この4月からは地域の慣例により、拒否権を行使できずに班長をおおせつかっている。

大した役割ではないけど、月に1回(場合によっては1回以上)、
自治体の広報やら廃品回収のお知らせ文書やらを機械のように配布したり、町内会費を集めたり、僅かばかりの地域貢献をさせていただいている。

ただ、こういう活動をすると、
地域コミュニティのすばらしさを感じます、とか、絆を感じます、なんてあえて意味を深めたがるような、俺の感覚からすると、ちょっと気持ちワルイ人々がいるけれど、

わが班は30戸以上あり(これが一般的に多いのか少ないのかはわからない)、毎回1時間ほどかけて地廻り(よくない言葉だな)をしても、月イチでは顔も覚えきれないし、たいていの場合は家人に代行してもらっているので、コミュニティの広がりはまったく感じない。前段のすばらしいとか、絆、なんて感覚は、俺には極めて薄いのだ(あくまでも俺の感覚です)。

それでも、
俺が憶えきれないだけで、向こう様は俺のことを知っているような風情を感じるときはある。近所で会釈されたり、コンニチハ、なんて言われたり。悲しいかな俺には誰だかわからない。もっといえば、ホントに班の人なのかすらわからない。こういうの、気まずくて困るよな。

さて夏まつりのハナシ。
こんな初心者の俺にも役回りがキッチリと分担され、ビール(サーバーから注ぐ)係兼飲み物(ペットボトルを売る)係を拝命する。サーバーは2台用意されていて、試しに何杯か注いでみる。機械が古いせいなのか、なかなか上手くできない。

練習、うまくいかん、もう一回。
練習、うまくいかん、もう一回。
練習、うまくいかん、もう一回。
自明の理として、ビールが溜まってくる。
どうする?呑みたかないが、仕方ないから呑むか。

練習する、溜まる、呑む。
呑む。
呑む。
練習しない。呑む。

ただ、呑む。
ってコラっ!
けどね、本番では、がんばって売りましたよ。

暑い一日でした。

2015年8月23日日曜日

幼なじみと呑む

昨夜、以前に書いたことがある幼なじみパン屋さんのT君
と念願のサシ呑みを敢行した。春先の偶然の邂逅で呑むことを約して以来、お互いの都合がつかず、実現までに約半年を要した。まあそれでも、幼なじみ歴40年の間柄を考えれば、この程度のラグなんて宇宙における地球と月の距離みたいなもんだ。大したことではない。

俺が予約した某店に5分前に到着すると、すでにT君は来ていた。かけつけ一杯でグイッと乾杯し、そこから腰をすえて話に花を咲かせる。いやー、懐かしい共通の思い出が出るわ出るわ。こちらが忘れていたことをあちらが覚えていたり、またその逆があったり、今更ながら意外な発見があった。T君は幼い頃や高校生の頃と変わらずに穏やかだった。さらに彼が歩んできたであろう人生経験が重なり、すなわち、年相応のイイ大人になっていた。それがなんだかとても嬉しい。

俺は宴の途中から
自分に堆積した記憶の垢が削り取られるような不思議な感覚になった。会話から往時の映像が頭に浮かび、忘れていたはずの旧友や恩師の名前も頭をめぐる。それがさらなる呼び水となり、枝分かれして記憶が膨らんでいく。思い出した名前やエピソードを口から吐き出すと、今度は心が洗われて身が軽くなった気がした。共感しあえる仲間とは、実にありがたいものだ。

19時から呑みはじめ、気がつけばあっという間に23時。
ずーっと同じ店でジョッキを2杯、芋ロックを4杯。この某店は、価格もそこそこ張り、めったに来れないけれど、知らない仲でもないマスターがやっている俺の贔屓の店だ。牛タンのメニューが主力だが、何をオーダーしても美味いものばかりだ。T君とのサシ呑みには、ちょうどいいチョイスだった。


終盤、「どうしても聞いておきたいことがあったんだ」とT君は俺に問いかけてきた。
「どうして転校してきて半年経つか経たないかというときに、生徒会長に立候補したの?」

そうだった。俺は最北のマチの中学に転校し、ほどなく、なんのはずみか生徒会長をやったことがあった。T君は幼なじみの俺が、そんな役職に手を上げる人だとは思っていなかったのだろう。たしかに俺もそんな面倒なものに興味はなかったと思う。何故そんな大それたことをやったのかな。プッチンというあだ名の学級担任に呼び出されて、お前やれ!って言われたんだったか。いや、それはちがう場面でのハナシだったか。なんだか外堀を埋められて、ヤバイしまった!と思ったのと、サザンの「KAMAKURA」ばかり聴いていた記憶はあるのだけど・・・

T君によると、どうやら中学高校の頃の俺はなかなかの人気者だったらしい。ただ、その人気はジャニーズ系のそれではなく、ゴン中山氏のような感じだったそうだ。

うーん、ゴン中山・・・。悪くはないけど、モテた記憶がないのは、そのためだったのか。

T君も随分とドラマチックな経験を積んできて、今に至っていた。技術的なことは何もわからないし、ドラマチックな経験の微細はここには書けないけど、T君の作ったパンがしみじみ美味い理由は、よくわかった。

またパンを買いに行きます。
楽しい一夜をどうもありがとう。

2015年8月17日月曜日

墓参り

お盆である。

1日遅かったが、昨日遠方の墓参りを済ませ、親戚と会い、宿をとって、束の間ゆっくりしている。明日からは仕事復帰。難問は山積だが、今日くらいは忘れて暮らしてもいいだろう。

昨夜、宿で受けたマッサージがいい具合に効いた。今朝起きたら、重かった腕がすごく軽い。ウソかホントか、マッサージ師いわく、肩甲骨から腋の下、腕の付け根がすごく硬くて、リンパが滞っている、とのこと。ガリガリとヤラレた。イタ気持ちヨカッタ。

さあ、メシ前に朝風呂に行ってきます。

ご先祖様、ありがとう。

そして、旅先のラーメン。
美味かった

2015年8月9日日曜日

近況など

8月も中旬になる。

俺は相変わらず、自分の時間を持てずに日常を過ごしている。ここでいう自分の時間というのは、自分のために使う時間、というニュアンスで書いているが、しかし待てよ、自分の生活に直結した者たちに費やされていく時間は、大きく見れば自分に還ってくる自分の時間ということか。ということは、俺は自分の時間を保てているのか。そうか?ちがうよな。自分で仕掛けたロジックに溺れてるな。なんか哲学的でもある。難しいハナシはよそう。

ここにきて、毎日ではないが、愚息の夜泣きがひどい時がある。そんな時は、もう、ずーっと泣いているか、泣く用意をしているかのような息づかいをしているかのどちらかであって、彼の意図がどこにあるかを汲みかねるばかりだ。

先週には、泣き声があまりにひどいので、もう部屋にいることもままならず、クルマにのせて2時間ほどグルグルと走り回った。眠りについたかと思えば、何が楽しいのか起き上がってケタケタと笑い、また眠る。

彼を主役にした生活は、波乱であり、奇想天外であり、愉快である。

そんなドライブの最中、驚いたことが。たまたま通りかかったマックの看板には、朝5時から開店と書いてあり、腹もへったので5時5分にドライブスルーに突入したのだが、どういうわけか、キッチリやってないのな。マイク前で叫んだりジーッとしたり、コンコンしたり、しばらくの間、オーダーしようと試みたが、まったくダメ。

営業妨害をする気はないし、クレーマーみたいでイヤな気持ちもあるけど、体験した事実だから書いてもいいだろう。腹が減ってるのに、食えないとなると、激しくイラーッとしたのと、食べ物屋ってこんなもんなのかね?と驚いた。

ホントたまたまかもしれないけど、マックよ、開店時間の遅延はよくないぜ。こういうのは一期一会だし、俺は二度と食べることもないだろう。

食べ物つながりで。
俺のレバニラ偏愛は、いまだ継続中である。今日も食べちゃいました。