すでに他界してしまったけど、私には国鉄マンの伯父がいた。
物心がついたときにはもう定年退職していたが、相次ぐJR北海道の事故やら不祥事やらの報道を見るにつけ、急に想い出した話がある。ン10年以上前の子供のころに聴いたおぼろげな話だから、仔細に誤りがあるかもしれないが、ちょっと書いてみる。
伯父は国鉄で車掌をしていた。
ある冬の深夜、運転手と貨物列車に乗車していた。
ところが夜勤の疲れでウツラウツラと居眠りをしてしまった。急に大きくガックンと列車が揺れ、目を覚ました。列車は某駅に到着していた。列車が揺れたのは間違いないが、むろん脱線したわけではない。しかし駅に到着する間際に感じる、減速のための揺れではなかった。じゃあ、あの揺れはいったい何だったのだ?と不思議に思っていたが、後任の車掌に荷物の引き継ぎを行う際に、青ざめた。貨物列車には郵便も乗せられており、たまたま30万円ほどの現金書留も運んでいた。それら一切が失せていたのだ(もちろん自分は盗っちゃいない)。そしてあの揺れ、あれは犯人が自分をまたぐか何かした際の揺れだったのだろう。警察の取り調べを受け、冷静に考えると重要参考人が自分であることに気づいた。何度も何度も警察に事情を聞かれた。それから数か月、家に帰ると向かいの電柱の陰に張り込みの刑事がいたり、近所の食堂に入ると店主から刑事が聞き込みに来たと教えられたりした。明らかに追っ手が迫ってきている。異様な包囲網に怯える日々が続いた。それから半年後、ようやく犯人がつかまった。犯人の正体は、停車した駅の副駅長だったという。しかし不思議と新聞沙汰にはならず、ウヤムヤのうちに決着がはかられた。どんなチカラが働いたのか------。
ところが夜勤の疲れでウツラウツラと居眠りをしてしまった。急に大きくガックンと列車が揺れ、目を覚ました。列車は某駅に到着していた。列車が揺れたのは間違いないが、むろん脱線したわけではない。しかし駅に到着する間際に感じる、減速のための揺れではなかった。じゃあ、あの揺れはいったい何だったのだ?と不思議に思っていたが、後任の車掌に荷物の引き継ぎを行う際に、青ざめた。貨物列車には郵便も乗せられており、たまたま30万円ほどの現金書留も運んでいた。それら一切が失せていたのだ(もちろん自分は盗っちゃいない)。そしてあの揺れ、あれは犯人が自分をまたぐか何かした際の揺れだったのだろう。警察の取り調べを受け、冷静に考えると重要参考人が自分であることに気づいた。何度も何度も警察に事情を聞かれた。それから数か月、家に帰ると向かいの電柱の陰に張り込みの刑事がいたり、近所の食堂に入ると店主から刑事が聞き込みに来たと教えられたりした。明らかに追っ手が迫ってきている。異様な包囲網に怯える日々が続いた。それから半年後、ようやく犯人がつかまった。犯人の正体は、停車した駅の副駅長だったという。しかし不思議と新聞沙汰にはならず、ウヤムヤのうちに決着がはかられた。どんなチカラが働いたのか------。
一般的な住民感情としてモノを考えると
企業への猛烈な怒りや失望は、
副駅長のような手癖の悪い個人が起こす不祥事と、
それを組織ぐるみで隠ぺいしようとする企業体質が連鎖することで、何倍にも増幅する。
また、企業自体がアホになったフリをして、善意の第3者、というスタンスを少しでもとろうものなら、ほころびが露わになったときに一気に信用を失う。しみじみ思うが、バレなきゃいいという隠ぺいありきの考え方は、バレたらホント危険だな。一気にパンドラの箱が開いてしまうんだもの。
副駅長のような手癖の悪い個人が起こす不祥事と、
それを組織ぐるみで隠ぺいしようとする企業体質が連鎖することで、何倍にも増幅する。
また、企業自体がアホになったフリをして、善意の第3者、というスタンスを少しでもとろうものなら、ほころびが露わになったときに一気に信用を失う。しみじみ思うが、バレなきゃいいという隠ぺいありきの考え方は、バレたらホント危険だな。一気にパンドラの箱が開いてしまうんだもの。
いまJR北海道には、ビシビシと厳しい批判が出ているし、それは当然であろうとも思う。しかし、だからといって、JRに乗らない、って選択肢は、道民にはない。冬こそJRって自分らでも宣伝してるとおりである。異論はない。
とにかく、どんだけお偉いのかは知らないけど、
JR北海道さん、たのむから、しっかりやってください。
JR北海道さん、たのむから、しっかりやってください。
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