私は作家を神格化するものではないし、一寸先は闇だと思っているので、原田氏に裏切られたとか、信じていたのに、なんていう甘い意識は全くないが、ショックではある。驚いてもいる。
世代によって受け止め方は違うだろうが、
私らの世代で本が好きな人は、原田氏の爆笑エッセイの衝撃をリアルタイムで体験している。小説ジャンルから原田氏を知った人は相当な本読みだろうし、その数は圧倒的に少ないだろうと思う。やはり、氏の一般的な入口はエッセイだろう。むろん私もそうであった。だからこそ、あんな面白エッセイを書く人が、こう堕ちていくのか、という落差には、驚きを禁じ得ない。
私らの世代で本が好きな人は、原田氏の爆笑エッセイの衝撃をリアルタイムで体験している。小説ジャンルから原田氏を知った人は相当な本読みだろうし、その数は圧倒的に少ないだろうと思う。やはり、氏の一般的な入口はエッセイだろう。むろん私もそうであった。だからこそ、あんな面白エッセイを書く人が、こう堕ちていくのか、という落差には、驚きを禁じ得ない。
原田氏は、長い間躁うつ病を患っており、そのせいか近年では上梓される作品が激減していた。私生活においては良からぬ噂、というかいかにも作家らしい噂が流布されていたし、公式ホームページもいつしか無くなっていた。今では、妹のマハ氏の健筆が目立っている。兄貴のプライドを揺さぶられるようなこともあったのか?
勝手な印象だが、いっとき稀な才能が脚光を浴び、笑えるエッセイの大量生産を求められ、本意でないのに枯渇してもまだ求められ、袋小路で往生した、という風に見える。
いずれにせよ、作品に罪はない。
罪を犯したのは作家本人である。
原田氏は戻ってこれるのだろうか?
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