2013年9月13日金曜日

急にカツラを脱ぐな!(怒)

カツラを装着している知人が数名いる。
無論、とがめるようなことではない。
それによって潤っている企業もある。かぶりたい奴はかぶればいい。

しかし、そもそものハナシ。

ハゲで悪いのか!
俺のハゲでお前に何らかの不幸を与えたのか!
こっちはそれなりに幸せにやってるんだ!
俺は絶対にカブらんぞ!

・・・いかん、ちょっと取り乱しました。スマン。

カツラのハナシに戻る。
俺の近隣の装着者は、いずれも見た目バレバレのカツラーなのだが、
世の中にはタブーがあって、
どんなにバレズラーであっても、スルーするのがルールである。
それが大人のたしなみである。

いや、ちょっとまてよ。
もしかしたら巧妙精緻を極めた装飾で、世にバレてない奴もいるかも知れん。
俺の知らない身近なカツラーがいるのかもしれない。ターゲットをバレズラーに絞るのは危険なのか?そう考えると、軽いめまいとともに深淵に堕ちていくようだ。嗚呼、カツラーおそるべし。

ひと月ほど前、そんなカツラーの知人が入院した(バレズラー方面の人です)。
先日、快癒が近いということで見舞いに行ったのだが、とんでもない衝撃を受けて帰宅した。
 
すなわち、予告なしに丸々脱いでいたのである。
病院の決まりなのか、圧倒的にむき出しの姿なのである。
彼の患った病気の部位と頭部は無関係のはずなのに、だ。
先遣隊は、誰も教えてくれなかった。

ゆでたまご
花札20のボンズ
とにかく表現が難しい。
 
そもそも知人カツラーとはいえど、俺が懐中に飛び込むほどの間柄ではない。
まして俺より年長者、商売的にも俺への影響が大きい人だ。

この気まずさをどう表現したらいいのか。
ひたすら無言の俺。亜空間殺法を繰り出され、手足を封じられた状態。
ちょっとした善意の見舞いが招いた、ハイレートなピンチ。

そして、
いくら待っても、カツラー本人はそこに触れる様子はない。むしろ涼しい顔だ。
うむ、貴様・・・
こんな明らかな激変を
まさか、まさか、なかったことにしろとでもいうのか?

おそろしい攻撃だ。手も足も出んじゃないか。

ならばこちらも、その土俵で勝負するしかない。
そこには触れない会話をする。徹底的にする。
病気が治って何よりだ、と壊れた機械のように繰り返す。

勝負はついた。
俺の完敗だ。

疲労困憊の帰り際、
カツラーは小声で
「これから先は、これでいくから。似合うべ?」
と、のたまった。

おい!
まずもって、それを先に言えよ!
それが、人として生きる道だろ!

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