2015年5月13日水曜日

「葡萄」を聴く

大衆音楽の粋、ここに極まれり

前回書いたとおり、発売から1ヶ月遅れでサザンオールスターズの新アルバム「葡萄」を買った。そのコピーが上記だ。ずいぶん大きく出たもんだが、サザンならば、これも許されるというところか。

ゴールデンウィークに葡萄とともにちょっとした旅に出た。行き先は層雲峡。さてさて、葡萄、どんな仕上がりなんだろう。

道中行き帰りで、繰り返し6回ほど聴いた。

正直な感想は、あれ?こんなもんか?ということ。こちらの期待値が高すぎたせいだろうか。想定を超えてないというか、粋が極まったとは、言い過ぎだろ、と感じた。

当ブログのタイトルは、明らかに桑田氏を敬愛するほとばしりに起因するが、毎度毎度こうやって30年以上聴き続けた当方としては、

このアルバムの水準は、もちろん佳作ではあるが、キラーストリート、サクラ、世に万葉の花が咲くなり、カマクラ、あたりと比べて、抜けて素晴らしいとは言い難い。彼らの力量からすれば、並みである。これは、俺の勝手な感想なので、世間からはズレているかも知れない。でも、率直にそう感じたのだから仕方ない。

俺としては、ふざけつつノリノリの曲と気持ちを揺さぶられるバラード、この緩急をつけた投球術が、彼らのアルバムの楽しみであり、ここに酔いたいところであるが、今回は心にしみるべきパートの楽曲が、私にはコナかった。

贔屓なので、彼らの活動は全面的に支持はする。粋ではなくて、安定という評価のアルバムである。

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