お隣のセクションに勤務する大先輩が、今月をもって定年退職を迎える。
約40年にわたり我が社に勤務され、いよいよ最後の1ヶ月である。
ご本人には相当な感慨があるだろう。外見にはそういった感慨は見受けられないけど。
年度末に向けて、幹事を中心に感謝の気持ちを込めて、彼の送別会を実施するのだが、こういったセレモニーは、大人社会では、よくある光景だろう。花束渡して全員で拍手、万歳三唱なんかが定番か?いずれにせよ、この時期、そこかしこの会社の担当幹事たちは、どう粋に送り出そうか、頭を悩ませているに違いない。
ところが個人的に困った問題が起きている。
過日、幹事長から当日会場で配布する用の惜別しおりの作成を依頼されたのだが、定年を迎える先輩と私は、正直に言えば、それほど親しくない。つまり、しおりを作るにしても、大したネタがないのだ。
ただ平々凡々としたしおりなら、定型文を駆使すれば簡単に出来上がるが、お隣から越境して依頼を受けた以上、私としてはそれだけでは面白くない。しかし、そんなにオイシイ食材が揃っているわけでもない。先輩を気持ちよく送り出すためには、笑いあり涙ありの一大スペクタクルなしおりでありたいし、もっと欲を出していえば定年後に振り返って読んだ先輩がニヤリとするようなものに仕上げたい。ジレンマが募る。
また、作成にとりかかる時間は、物理的に相当な制約があり(昼間から作り込むわけにはいかないでしょ)、結局のところ瞬発力にまかせたアイディアが成否の鍵を握るのだが、いかんせんご本人が至極真面目な方である。浮かぶアイディアに当てはめるには、明らかにミスマッチなキャラクター(決して悪意はない)なのである。こうやってブログに書き込んでいる間にも、気はそぞろである。
どこかにピッタリするアイディアは売ってないか?
裏の仕事はうまくいくのか?
どうする俺?
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