2014年12月2日火曜日

それは俺の書いたものじゃない

職務上つながりがある業界大手の某団体から、ホームページに掲載したいとのことで、コラムの執筆を依頼された。お題は自由だが、業界に関係するネタをからめてほしい、とのオーダーである。

かなり前からの依頼であったし、現況忙しくて無理です、と逃げるのも迷惑がかかるので、半日ほど集中する時間を作り、オーダーに沿うよう業界ネタを放り込み、難儀しつつメールで原稿を送った。

その二日後、
先方から返信があった。長々と言い訳めいたことが書いてあったが、要は、俺の原稿がユルすぎて、このままでは掲載できないので、もう少しカタい内容でもう一回書いてくれ、とのダメ出しであった。

赤ペン先生のように、原稿が真っ赤に添削されていたが、どうにも、指摘された内容が、違うのである。そんな書き方、俺はしないのである。サムラゴーチばりのまったくの別人仕様なのである。

ただ、今のままでは、このサイトにそぐわない、との意向は理解した。
二時間ほど時間をつくり、唸りつつほぼ全部書き直して、再メールした。

翌日、先方から連絡があった。
中身はだいぶん良くなりましたが、さらに別添のように修正してみました、との内容であった。

あのさ、もうあなたの好きなように直していいから、執筆者の俺の名は消してください。

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