年齢がバレるが、私はそのとき17歳の高校2年。
日本最北のマチに住んでいた。
で、桑田氏の話。
同氏はいまさら言うまでもなく、今もなお屈指のメロディメーカーであり、すでに当時唯一無二の存在であった。サザンオールスターズを休止し、KUWATABANDを経て、ソロ活動を開始し、アルバムを出し、「みんなのうた」でサザンに帰っていった頃にカブる。
サザンの活動休止前、1985年に出されたアルバムは「KAMAKURA」(かまくら)という2枚組の大作で、すれていない少年の感性では困ってしまうような曲もあったけど、シングルでも発売された「メロディ」って曲に、すっかりやられてしまった。
以降の私は、桑田氏の、そして氏が所属するアミューズ事務所のなすがまま、
恋の奴隷のようになって現在に至る。
蛇足だが、カラオケではいまだに「メロディ」の「OH MY HOT!」で音程がとれない。(必ずうわずる)
そんな中、サザンオールスターズが、北海道にやってくる、との情報を得る。
全国ツアーの宣伝を兼ねていたと思われるHBC(北海道放送)で夜中に観たサザンのライブは、そんな少年をグイグイつかんで離さなかった。
サザンオールスターズがサッポロマコマナイってところにやってくる。どこかは知らない。
しかし少年にとって、サッポロは東京砂漠。(もう意味わからん)
行くべきか、行かぬべきか。旅行代はいくらかかる。無事に帰れるか、汚れて帰ってくるか。
さあどうする。どうする高2の俺よ!
特電ダイヤルと格闘すること1時間、今では考えにくい(多分)バイトのお姉さんと生電話の結果、手に入れたチケットが、これ。
次回に続くかどうかも不明だが、今日はここまで。